「セイレムの魔女たち」レビュー

はい、積みゲー1個クリア。「セイレムの魔女たち」をコンプしました。

セイレムの魔女たち

例のごとくAmazonリンク張ろうと思ったら、もう生産中止でした(^^;)

「セイレムの魔女裁判」と言えば実際に起こった事件なので知っている人もいるかもしれません。1692年、マサチューセッツ州にあるセイレム村という植民地で起きた事件で、簡単に説明すると、数人の少女達が突如原因不明の発作と共に苦痛を訴えました。そして、少女達は、これを魔女の生霊によるものであると主張、村人達を次々魔女の容疑で訴え、多くの人が魔女として処刑されたのです。

で、このゲームは、この事件を背景に作ったフィクション。主人公は、このセイレム村の教会に派遣された、新米牧師。そして事件に巻き込まれていきます。

え〜、予想外に面白かったです。シナリオのボリュームはタップリだし(多分、50時間前後かかった気がする。)、話は熱いし、なにより主人公が格好良い。

オープニング動画より、主人公「ケヴィン」
(オープニング動画より、主人公「ケヴィン=バーレス」)

ロンドンの下町で育った不良。「クロとシロの会いの子」と蔑まされながらも強く生きてきた心優しい少年。ああ、君望のヘタレ孝之ちゃんに爪の垢を煎じて飲ませなければ。(あれは、あれで味だけど)主人公はこれくらいポジティブで前向きなキャラのほうが好きですね。

音楽の出来も素晴らしく、雰囲気にあった多種多様な曲が流れます。絵柄は好き嫌いが分かれそうですが塗りが丁寧。すべてにおいて及第点以上の点数が付けられます。






…………がっ!







不満な部分も実は結構あります。

まず、誤字脱字が多いっ!ノベルゲームなんだから、もう少しちゃんとチェックして欲しかったよ〜。普通に見逃さないようなミスが何十箇所とありました。

そして、未解決の謎が多い。テレビ放映時のエヴァンゲリオンの最終回のように、複線を結構放り出して終わります。……個人的には、物語の複線が謎のままで終わるというのはそんなに気にならないので問題無いのですが、気になる人にはすごくフラストレーションが溜まったと思います。

さらに……これが私にとっては致命的だったのですが、パッケージに描かれているグラフィックが何枚かゲーム中に一度も出てこないっ!回想欄が全部埋まったとき、思わず「うそ〜ん!」と思ってしまいました。え〜!パッケージ見る限り、どう見てもミカエルシナリオとアムカトリシナリオはあるじゃんっ!でも、ゲーム中には無い。(メグ、ジュリア、ソフィ、エミリーの4人のみ。)こりゃ詐欺だ〜!商法に引っかかるんじゃないか?ミカエルシナリオ期待してたのに〜!




……と思いながら、公式サイトを覗いて見たら、こんなものが……

『セイレムの魔女たち〜true story infinity one〜』−[ 222 MB ]

何とっ!追加シナリオがっ!しかも222MB。……これをナローバンドの私にDLしろと(涙)

そんなわけで、現在追加シナリオDL中。これで、物語の中の複線の解決や、未登場のCGが使われるシナリオも追加されるといいなぁ。


(追記)
追加シナリオもクリアしました〜。そんなわけで、「→セイレムの魔女達追加シナリオ・レビュー」へGO!