ブログの記事作りにあたっての10/20/30の法則

「プレゼン資料作りにあたっての10/20/30の法則」という記事がはてブで人気です。

http://davidtakeuchi.typepad.com/blog/2006/01/102030.html

この記事は確かに良記事で、簡単に要約すると「10枚構成、20分で語る、30ポイント以上のフォントを使う」という事なのですが、とどのつまりは観衆に最後まで興味を持って見て貰う為のテクニックという事になります。

さて、以下から本題。この記事に対抗して、「ブログの記事作りにあたっての10/20/30の法則」というのを考えてみました(笑)勿論ジョークエントリですが、ブログの書き方の法則を10、20、30で纏められないかなぁ……と思いまして。取り合えずいってみましょう。

10: ブログのフォントに10ピクセル以下の小さなフォントを使うな

元記事では「30」の部分にあたる場所。本当は「12ピクセル以下」にしたかったのですが、ゴロが悪いので妥協(^^;)

え〜、2006年1月10日現在の私のブログのデザインでも実は文字が小さすぎると自覚しているのですが、兎に角ブログでは小さい文字を使用している人が多い。豆粒みたいな字は目が疲れるし、読み難いですスタイルシートで絶対値指定してあるサイトだと、IEの文字の大きさ変更では文字サイズを変えられませんし。あまりにも読み難いサイトでは申し訳ないのですがユーザースタイルシートを使わさせてもらっています。

小さい文字でビッシリ書き込まれた文章は自己満足度は高くても、閲覧者に対するハードルは高くなると思います。見た瞬間、読もうという気が失せてしまう。どれだけ良い文章でも、読まれなくては意味が無い。内容も大事だけれど、「見た目のゆとり」というものも大切である………………と、思うのです。

20: 1つのエントリーは長くても20段落以下に収めるべし

ブログは基本的に「1つの記事=1エントリー」なわけで、まずエントリーを決める段階である程度、テーマが絞られているはずなのです。にも関わらず、1つのエントリーで20段落を超えるような時は書きたい要素が多すぎるのではないでしょうか。

勿論、書き手側としては「あれも書きたい、これも書きたい」と書きたい事が山ほどあるときもあるでしょう。しかし、それは書き手の都合というものであって、読み手側からするとアレもコレもと取り上げている文章は主題が散乱して読み難い事が多いです。これは次の「30」のテーマとも被さる話なのですが。

20段落と言う事は、例えば文章が「起承転結」の4つのパートに分かれていたとしても、一つのパートで5段落分は文章が書けるわけです。それでも説明しきれないのであれば、それは要点が集約しきれていない可能性が高いです。もう一度自分が本当に説明したいのは何かというのを考え直した方がいいように思います。

ちなみに、このエントリーは全部で15段落あります(注:サブタイトル除く)文章の長さで言えば、かなりの長文の部類に入ります。読んで真意を掴んでもらう長さとしては、このあたりが許容範囲ギリギリなのではないでしょうか?

30: 要点は30文字で説明できるようにすべし

長文を書くだけ書いて、「……で、結局君は何が言いたいの?」と疑われるような文章になることがままあります。これは、つまり自分でも何が言いたいかの要点の整理が出来ていないのです。主題が何なのかが分かっていないのです

どれだけ文章が長くなりそうな事柄でもその要点は一言で説明が出来るようにしておく事が大切。一見、30文字は少ないように思えますが、例えば短歌は全部で31文字で全てを表します。俳句に至っては17文字で俳人が目に見える情景から心境までを表現しています。それを思えば30文字というのは表現しようと思えばかなりの情報を表現できるはずなのです。30文字でも説明出来ないようならば、その文章は要点が散乱してぼやけている可能性が高いのです

ちなみにこのエントリーのタイトルは全部で25文字。要点を30字以内に収めるのは思っているよりもずっと難しいかもしれませんよ(笑)

おまけ。40: 文章は40(始終)大切なのである。

最後は40(しじゅう)と始終をかけた駄洒落で閉めようと思います。始終は「しょっちゅう」という意味で使うことが多いですが、もう一つ「初めから終わりまで全部」という意味もあります。

限られたスペースの中で表現しようとした時に、無駄な文章というものは生まれません。読みやすい文章を書くコツは「無駄な事を省く」という事です。言いたい事、伝えたいことを推敲していけば自ずと読みやすい文章になるもの……だと思います。そうして文章を煮詰めたとき、後に残った文章は最初から最後まで全部が意味を持つものになるのではないでしょうか。