「英雄伝説VI 空の軌跡」レビュー

ゲームの話が続きますが、今日もレビューをこなしますよっ!本日のレビューは「空の軌跡」でございます。


英雄伝説VI 空の軌跡 DVD-ROM版

英雄伝説VI 空の軌跡 DVD-ROM版



ちょっと書式を変えてみた昨日の「イース6」のレビューがそこはかとなく「読みにくい」と不評でしたので(死)以前と同じ形式に戻します〜。

シナリオ …… 。・゜・ヽ( ´◇`)ノ・゜・。

いい意味で、ティーンズ向けファンタジーノベルのようなストーリーです。簡単なあらすじを紹介するとこんな感じです。

主人公はいつも前向きで元気な女の子エステルと、そのエステルの父カシウスが昔拾って来た(!)男の子にして、義理の弟ヨシュア姉弟

二人は遊撃士(ブレイサー)を目指し日々修行をしていたのですが、ようやく準遊撃士(見習いの事)になった時、父カシウスが旅先で行方不明に。

二人はカシウスの行方を捜すべく旅に出かけるが、自分たちも気付かないまま大きな陰謀に巻き込まれていく……

……という感じです。詳しいことは公式ページのストーリー紹介や、デモムービー(DownloadからDL可)を見てください(笑)

ゲームの中で数々の冒険をこなしながら、次第にエステルは自分の正直な気持ち、ヨシュアに対する気持ちに気付きはじめます。それは、見ている側からすると思わず微笑んでしまうような、ちょっと照れてしまうような純粋な気持ち。

二人の恋の行方は?そして、王国の危機は?物語は衝撃の結末へと向かっていくのです。

ゲーム性 …… 。・゜・ヽ( ´◇`)ノ・゜・。

RPGとしての出来も非常にいいです。戦闘はタクティクス系ながら、煩わしさを感じずサクサク進みますし、能力ボーナスやオーブメント(一般的なRPGで言う魔法に似た効果)、料理レシピ等独自のゲーム性を出すことにも成功しています。

メインとなるストーリーの他にサブストーリーとして、ギルドの依頼をこなす事が出来ます。このギルドの依頼はかなり数が多く、取捨選択が出来るため同じゲームでありながら人によって違うお話を楽しむことが出来るようになっています。

操作性も良好。マウスのホイール(割り振られたボタンでも可)で背景がぐるぐる回るのですが、これを多用するとなれないうちは方向を見失ったりしてしまいます(^^;)……が、慣れると世界を全方向から眺められるので気分がいいです。

グラフィック …… 。・゜・ヽ( ´◇`)ノ・゜・。

キャラグラフィックは好みの絵柄もあって文句なし。3Dも目新しさは無いものの、適度にデフォルメされたファルコムらしい絵でとても好感が持てます。仕事も丁寧。また、この3Dキャラが小さいのに色々な演技を見せてくれて、非常に楽しいです。


兎に角、良く動く2.5頭身キャラ達
(↑兎に角、良く動く2.5頭身キャラ達。見ていて楽しいです。)

キャラクター …… 。・゜・ヽ( ´◇`)ノ・゜・。

個性的で魅力的なキャラクターがとても多く出てきます。そういう意味ではとても同人誌化しやすいとも思うのです(笑)

私のお気に入りは帝国の音楽家にして銃の名手。そしてとんでもない自信家のオリビエ=レンハイム。何度、このキャラに笑わさせてもらった事か。とてもいい味を出しています。黙っていたら2枚目なのに、話したとたん3枚目になる典型的キャラ。それでも、やっぱり格好いい。


酒場にてピアノの演奏後に語るオリビエ氏
(↑酒場にてピアノの演奏後に語るオリビエ氏)


ヨシュアの事を意識し始めたエステルの事をからかうオリビエ氏。表情が素晴らしいです・笑。ちなみに、彼は美しいものなら男でも女でもOKなのだ。
(↑ヨシュアの事を意識し始めたエステルの事をからかうオリビエ氏。表情が素晴らしいです・笑。ちなみに、彼は美しいものなら男でも女でもOKなのだ。)

音楽 …… ( ´∀`)

ずば抜けて凄い!……というわけでは無いのですが、ゲームの世界と非常にマッチしている音楽です。バリエーションも豊富で、ゲームミュージックとしてのレベルは高いです。

総評 …… 。・゜・ヽ( ´◇`)ノ・゜・。

お勧めですっ!

パソコンで一般ゲームを出す会社が殆ど無い現状で、それでもちゃんと作品を作り続けてくれるファルコムには個人的に非常に好感が持てますが、そのファルコムのゲームの中でも一番のお勧めがこの「空の軌跡」です。普通にRPGとして質が高い。ゲームシステムも面白いし、シナリオも面白い。

唯一の難点は物語が完結していない事ですね(^^;)と、言っても話がぶつ切りにされているという事ではなく、この作品はこの作品でちゃんと一つのお話を完結させているのですが、背景の世界観が大きすぎて、全ての複線を消化しきれていないのです。この辺は2006年3月9日発売される「空の軌跡SC(セカンドチャプター)」で全て複線が消化されるようです。

ボリューム的にもかなりのものがあり、システム的に無駄なレベルアップはしなくても進められるにも関わらず、普通にプレイすると35時間〜45時間くらいはかかると思います。

オープニングムービーで澄み渡る青空に飛行機雲がすっと伸びていくシーンがあるのですが、まさしくその図のように爽やかで清清しいストーリーが楽しめます。

まだプレイされていない方はセカンドキャプチャーが発売されるまでにプレイしてみてはいかがでしょうか?パソコンの一般ゲームにも面白いものがあるんだというのが実感出来る事と思います。