面白い日記とは何ぞや

さて、またタイトルからして無駄に長い文章になる気配がぷんぷんしますが……。多分、長くなりそうです(^^;)六等星の方向性はいつも悩んでいるのですが、特に最近「身内受け」という事について考えさせられることが巡回サイト先の文章で多い。

ゆみぞうさんの例

最近の絵日記は、身内受けの傾向があって、面白くありません
この「絵日記でも描いてみようか」の本来の趣旨の”くすっと笑える何気ない日常”が無視されているような気がします。
別に、ゆみぞーさんを批判するつもりはありません。ただ、これから、万人に受ける、イラストレーター、漫画家、のようなお仕事を続けていかれるのであれば、万人に受けるように気をつけたほうがよいのでは、と思いました。ここ半年の日記はあまり面白くないです。
ネタがないときは、無理に描かないほうが良いのではないか、と思いました。


ご意見ありがとうございます。
”何気ない日常”を描きたいのですが現状の”日常”がこうなので、どうしてもその色が出てしまっております。友達も私のサイトの読者で、更新を楽しみにしてくれているので「描いたら喜んでくれるかな〜」という気持ちが出てしまいます。
それは昔からそうなんですが、最近は私の本の出版を喜んでお祝いをしてくれる機会が多く、頻繁になってしまっています。また告知やサイン会のお礼なども、しないわけにはいきませんので(休日更新や2回更新でなるべく早く通常更新に戻すようにしているのですが)長い目で見て頂けるとありがたいです。
日常ネタはたまっていますので、これから放出いたします〜m(_ _)m

さらに、29日の一言返信では、

昨日は沢山メールを頂き、凹んでませんか?とご心配いただいてしまいました。
自分でも最近ちょっと毛色が違うなあ…と気にしていたので一言返信させていただきました。
これからも精進いたしますので末永く宜しくお願い致します。ありがとうございました!m(_ _)m

ネトランの例

日記/テキストサイトは内輪化しすぎた印象が強く、普段はもうほとんど見ていない……と思ってる人にこそ絵日記サイトは勧めたい。ダンカン(ダンシング★カンパニヰ)から始めてみるのがいいかもね。文章だけの日記やテキストサイトはとっつきにくい印象があるが、絵日記サイトのようにイラストがあれば、馴染みやすいといえよう。

ターゲットは何処にあるのか


……さて、身内受け、内輪化された日記というのは良いのか悪いのか……と、こういう聞き方では駄目だな。良いか悪いかという話では良いに決まっているんだから。質問を変えよう。身内受け日記は面白いのかどうか?訪問者が読もうという気になるのかどうか?

例えば、身内向けコミュニティーとして成功を収めている例としては「mixi」があるわけですよ。誰かの紹介が無いと入れないし、入ったら誰と誰が繋がっているかという情報を判別し、日記の公開においては「誰でも読める」「友人のみ」「友人の友人まで」の3通りから公開方法が選べるわけです。この「友人の友人まで」を入れたのがmixiの上手い所なのですが……。*1

そんなわけで、mixiにおいてはある程度閲覧者を絞れるんです。そこで普通の日記では公開出来ないような踏み込んだ話まで書ける。プライベートな、ほんの一部の人にしか分からないような内輪な話を深く掘り下げて書ける

基本的にmixiでは不特定多数の人に見せる……という感覚で書いている事は少ないと思うのです。閲覧者を増やそう……という感覚はあまりない。関係ない人はそもそも読めないようにシャットアウトして、ターゲットを増やすのではなく、今いるターゲットを大切にしようという感覚なのでは無いかなぁ……と思ったりするのです。

……が、これはパスワード&紹介制というmixiだからこその感覚であって、私が「六等星」でやりたい事はそうじゃ無いのです。

プライベートな出来事で内輪向けな話を書くだけなら、紙の日記帳に書けばいい。それを、特定の知人だけに伝えたいならmixiなりパスワード制日記なりを使えばいい。その方法を使わず、不特定多数が読む場で態々公開している意義は、ずばり、多くの人に読んでもらいたい、そして笑うなり感心するなり驚くなりの、何らかの感動を与えたいという目的があるからなのです。

そういう目的を考えたとき、内輪向けの内容では支障が出る。何故なら、内輪向けの内容では全くの第三者が読もうという気にならないからです。そして、読んだ所で面白いと思ってもらうのは難しい。

ばるぼら氏が、

日記/テキストサイトは内輪化しすぎた印象が強く、普段はもうほとんど見ていない……と思ってる人にこそ絵日記サイトは勧めたい。

……と書いていた事は前述の通りなのですが、実は例にもれず私も去年末から日記系の巡回先が減ってきています。これはもう、単純に読んで詰まらないから巡回先から外したわけですが、何故ツマラナイと感じたかと言うとやはり原因として一番多いのは、内容が内輪向けになって、部外者の立場からすると読んでも分けが分からないというものだったからです。

しかし、逆に私もWeb上で日記を3年以上も書いているから実感するのですが、不特定多数の方が楽しんで貰える様な内容を書き続けるのって、とても難しい事なんですよ。普段あった出来事をただ書くだけじゃ駄目なわけで、それを読んでくれる方が楽しめる内容に編集する必要が出てくる。

でも、私は毎日そんなに特別な事件があるわけではなく割と平凡な生活を送っている。それこそ内輪なメンバーにだけしか通じないような出来事が生活の大半をしめている。それを日記として書くのだから、内輪だけに通じるような内容は内輪以外の人が読んでも楽しめる内容に編集する必要性が出てくる。

こんなヘッポコな文章でも、ヘッポコなイラストでも、書くのに結構時間がかかっているのです(^^;)時間をかけて書いたものだから、成るべく多くの人に読んでもらいたい。

例えて言うなら、私は売れない落語家のようなものなのです。その日の締めに、毎日「三題噺」を観客(=ビジター)に聞かせているのです。お題はその日の出来事から適当に3つチョイス。まだまだお客は少ないけれど、ゆくゆくは客席を満席にしたい。そしてまた、聞いてくれたお客を満足させたい。また、こいつの話を聞きに来ようという気にさせたい。

お題はその日の出来事だから、どうしても内輪向けの話題が多い。それを第三者の方にどう面白おかしく表現するか……そこが噺家の腕の見せ所。内輪の話でも、ターゲットはあくまで第三者。このターゲットを満足させるにはどうするかを考える。ここが大切。内輪の話を内輪に聞かせる為の噺はいらない。

その解決策の一つとして、絵を載せる……という事をやっているわけです。文章で長々書くのもありだけど、その出来事の一番のポイントを絵で表現すれば、第三者でも楽しめるのではないか……という意図があるわけです。他にも実は色々工夫をしている部分もあるのですが……この編は手品師のタネと同じで書いても興ざめするような気がするので内緒にしておきます。もっとも、そのタネが上手くいっているかどうかが分からないのが微妙な部分ですが……(^^;)




…………そして、いつものように長文の時は明確なオチ無しで(−−;)というか、今日の文章は何て読みにくいんだろう。もっと内容を練ってから書いた方が良かったか……。

*1:ちなみに、mixiの日記はアップロード画像がJpegしか使えないというヘッポコ仕様を何とかして欲しい。イラスト関係者はmixiを使っている人が多いのに、この要望が叶えられないのは何故なんだろう……。