二次著作物に関する権利

僕の見た秩序。」さんが、「とっとこハムスター」の著作元から注意を受けたそうです。リンクをして欲しいとの事なので、弱小サイトながら手助けしてみます。

http://www.dfnt.net/t/photo/column/use_images.shtml

まあ、この件に関しては昔、「いらすと座談会」にて記事を書いた事があるのですが(→これ。ただし、記事を書いた時期が古く、一部、現在の状況に当てはまらない部分もあるので、鵜呑みにせずに参考程度に留めておいて下さい)いまの同人活動というか、版権物を扱っている人たちというのは、著作権者が正式に許可を出している所以外は、黙認されているというだけであって、著作権者がクレームを出そうものならどうしようもないのですね。

ちなみに、私がよく描く「ひぐらしのなく頃に」に関しては著作権者が正式に二次創作活動を認めています(^^;

この辺は権利に関わってくるからある意味どうしようもないのかもしれない。「非営利の活動」といっても、その活動自体が著作権者にダメージを与えている事もありますから。すごい人気絵師が版権物の漫画を無料でサイトに公開していたら、見ている側が「本物は買わなくても、こっちが見られれば、それで満足」……となってしまい、間接的にダメージを与えていることもあります。他にも二次著作物のイメージが強すぎて、本物のイメージにまで影響を与えてしまう……等も問題もありますし。

以前、日記にも書きましたが、同人活動という事に限れば、この状況を打破しようと、「Derivative Only License」というライセンスを推し進める運動を行っておられる方もおります。

http://homepage3.nifty.com/machina/

ここの7月13日及び、7月17日参照。



私、個人の意見を言えば、現状の著作権はそろそろ限界なのですよ。コピーが容易なインターネット社会の中で形骸化してきている所がある。だったら、この先の道は大雑把にいって二種類しかない。著作者の権利を強めるか、それとも弱めるか。

前者なら、もっと取り締まりの方法を考えなければいけないし、後者なら、ある程度のコピー(ここでは狭義の意味のコピーの他に、例えば「見て書き写す」「真似をする」「キャラを借りる」等の広義の意味も含む)に対しての権利を著作者から奪わないといけない。

私のように、自分の描いた絵の著作権を放棄するという人間なら(厳密には放棄出来ないので、ここでは「自分から権利を行使しない」の意)どっちになろうが関係が無いわけですが(笑・一歩思い切ってみれば、こういう気楽な方法もあるという事。細かい注意書きとか書かなくていいし)これから絵や音楽といった「著作物」で生計を立てていこうとする人には、大きな問題になるだろうなぁ。