「DS楽引辞典」レビュー

これは、ゲームというよりは実用ソフトですね。DSの電子辞書、「DS楽引辞典」を購入したので使い心地等を。


DS楽引辞典

DS楽引辞典



本ソフトは、

  • 三省堂 新グローバル英和辞典」
  • 三省堂 デイリーコンサイス和英辞典」
  • 三省堂 デイリーコンサイス国語辞典」

の三冊が収められている「電子辞書+α」です。ちなみに、「コンサイス」をこの「楽引辞典」で調べて見たところ、載っていた説明は次の通り。

【コンサイス】(concise)
簡明。簡潔。||小型の辞書。*商標から。

……そんなわけで、和英辞典と国語辞典に関しては小さいサイズの辞書のようです。ちなみに、英和が9万3千項目、和英が7万項目、国語が7万語だそうです。

◆操作性 …… ( ´_ゝ`)

私は電子辞書を所持しているので、どうしても比較してしまうのですが、やっぱりキーボードが付いていないと言うのは使いづらいです。

いや、一応ピクトチャット等でお馴染みのソフトウェアキーボード(って言うのですか?画面に擬似キーボードを再現して入力するモード)もあるのですが、これ、押す部分が小さくて押しにくいんですよね……慣れの問題もあるのでしょうが。

で、手描き入力なのですが、結構、書きたい文字を違う文字で判別される事が多いんですよ。「脳を鍛える〜」と比較してしまうからかなぁ……あっちは判別文字が少ない事もあるのでしょうが、結構素早く正確に判別してくれたのになぁ。「DS楽引辞典」は誤判定が多い。

アルファベットだと、「i」と「j」と「l」とかを素早く入力すると良く間違えます。ひらがなだと「さ」と「を」とか「う」と「ろ」とかを良く誤判定しますね……でも、辞書で調べるのに丁寧に入力するのも、まだるっこいんですよね……。さっさと入力して、目的の言葉を調べたい。Palmみたいに、誤判定を避ける為に独自の記入方法を作るというのも手なのですが、これだと、このソフトのターゲット層のライトユーザーには不評そうだし。……難しい所ですね。

他にも、画面のサイズの関係で全般的にボタンは小さいです。スクロールとかもタッチパネルで操作するより十字キーを使う方が早いし機能的ですね。

あ、L・Rボタンで、今まで調べた言葉の履歴を遡れるのは便利です。「あれ?ついさっき調べたのに忘れちゃった!」という時、サクサク戻れます。

◆画面表示 …… ( ´∀`)

結構頑張っています。基本的に調べた言葉は上画面に表示されるのですが、この時の文字の大きさは4段階から選べます。文字を大きくしてもフォントは崩れず見やすいです。

……とは言え、DSは画面の大きさ自体が小さいので、過度の期待は禁物です(^^;)このサイズにしては頑張っていると思います。

◆おまけ要素 …… ( ´_ゝ`)

ツールとしては、ワールドクロック、カレンダー、電卓、アラーム……等、地味ながらあったら役立つ機能は揃っています。地味ですが(←繰り返す)

お遊びツールとしては「パラパラ漫画」や「ヨメナ語」があるのですが、両方とも痒い所に手が届いていない。

例えば「パラパラ漫画」。ノートの端とかにパラパラ漫画を描くときに重要なのは……そう、前のページの絵が薄っすら透けて見える事。前ページに描いた絵がうっすら見えて、それを下書きに少し絵を変化させて描くことで、どんどんパラパラ漫画は作れるのです。

……が、このツール、一つ前の絵が透けて見えない。……うそ〜ん。今時、フリーソフトでもパラパラ漫画を作るソフトならそれくらいの機能は持っているのに……。一つ前のページの絵を薄い灰色で表示してくれたら、随分作りやすかったと思うのですが……。

ヨメナ語」は「ほぼ日」のコンテンツ「声に出して読めない日本語」を収録したもの。……ですが、これも本当にただ収録しただけ。……う〜ん。もう少しお遊び要素入れてもいいんじゃないの?例えば、いつも同じ順番に表示されるんじゃなくて、シャッフルしてランダムに問題が出題されるとかさ……。

おまけ要素はあと一歩という所ですね。*1

◆総評 …… ( ´∀`)

そんなわけで、「DS楽引辞典」なのですが、やはり専用の電子辞書と比べると不便な点が多いです。……それでも紙の辞書で調べるよりかは早いし、辞書3冊分が入って4,800円(定価。Amazonだと、6月16日現在4,079円です)は安いし、何よりかさ張らないのは大きなメリットかと。自分用の辞書が無いという人なら買ってみるのもいいかもしれません。

ただ、お金があるのならば、やっぱり私はちゃんとした電子辞書を購入する方をお勧めします(^^;)

実売4,000円あたりの電子辞書と機能比較してみると面白いのかもしれないなぁ……。

*1:説明書に無い機能として、例えば辞書で「ゲームウォッチ」という単語を調べると実際にゲームウォッチで遊べる……とかの小技も入っているのですが、逆にこれらの機能は普通に使っているとメインターゲット層のライトユーザーでは絶対に気付かないおまけ要素なのが……。ライトユーザーって必要が無いとネットもしない人が多いし……。