「ディグダグ ディギングストライク」プチ・レビュー

久々にDSのゲームを買ったのでレビューでも。ただ、そんな大した事を書くつもりもないので、「プチ」という事で。レビューするのはnamcoの「ディグダグ(以下略)」です。


ディグダグ ディギング ストライク

ディグダグ ディギング ストライク


ディグダグ1と2を組合せて新しい要素を加えたような感じのゲーム……と、どこかで書いてあるのを見たので、ディグダグ2が好きな私は早速買ってきたわけですよ。

え〜、先に評価を書くと、




評価:微妙な出来




……という所でしょうか(^^;)面白くないわけでは無いのですが……う〜ん。ちょっと期待はずれだったかな。そんなわけで、詳しく見て行きましょう。

ディグダグ2の要素は薄く、1がメインのシステム……なのだけど…………

まず、ゲームシステムについて簡単に説明しておきます。このゲームでは主人公の「ホリ・タイゾウ」が地上に巣食う巨大なボス怪獣を、相手の足元の地面を切り離し、地面ごと沈めればゲームクリアとなります。詳しくは公式ページのシステム説明参照。

地面にヒビを入れるためには、地面に生えているクイを利用します。地下に潜って、クイの下を掘ればクイが落ちます。そして、クイが一番下まで落ちると、そのクイの周囲にクイの方向に沿ってヒビが入るというわけです。

で、ここからが問題点なのですが……このゲームシステムのため、ディグダグ1にあった敵との駆け引きという点が薄くなっているんですよね……極端な事を言うと、このゲーム、敵を無視して兎に角クイの下を掘る事に集中していればクリア出来ます。敵の必然性が薄いんです。アイテムも多いんですが、多すぎてややインフレ気味。有り難味があまり無い。パワープレイになるので、どの敵をどのタイミングで倒す……という戦略が薄いんです。いや、そもそも敵の半分以上は倒さなくてもいいし。

そして、地面にヒビを入れるシステム。この部分もディグダグ2と違い、自由にヒビを入れられるわけではないので、クリアのパターンが決められてしまうというか、面によってはクリア不可になる事もあるというか……。折角の、プレイヤーがクイのヒビの入る方向を操作するシステムも、クイの絶対数が少ない為に大して自由度を感じないのです。遊びの要素が少ない。地面に自由にヒビを入れられないんだから、せめてクイの数はもっと増やして、プレイヤーによって色々な地面の崩し方でクリア出来るようにして欲しかったです。

◆ アイデア・てんこ盛り

そんなわけで、メインシステムはやや遊びの要素に乏しいものの、サブの部分では色々遊びが取り入れられています。地面の中に存在するアイテムを使うと、「ホリ・ススム(タイゾウの息子で、『Mr.ドリラー』の主人公)が助けに来てくれるのですが、これが懐かしのゼビウス風シューティングだったり、爆弾落としだったりと「ミニ・ゲーム」してくれています。ステージも氷の面だったり、炎の面だったり、水中の面だったり……とバラエティ豊かです(但し、それがゲーム性にイマイチ生かしきれていないのは、やはり「クイ」を落とせばクリアというシステムだからでしょう)。

大味になってしまったものの、基本のシステムは単純なので、やはり触っていると微妙に楽しい。何ていうか……だらだらプレイしてしまうゲームですね(^^;)

◆ そんなわけで……

まあ、楽しくないわけでは無いので、趣味が合いそうなら買ってもいいでしょう。

これはDSのボンバーマンをプレイした時も思ったのですが、単に敵キャラやアイテムを増やせばいいってものでは無いなぁ……と。そりゃ、色々出てくれば見た目は派手になるでしょうが、しかし、そういうゲームをプレイしていると、ふと昔の、一画面に敵が5〜6匹しか存在せず、アイテムも岩が一画面に2個くらいしか存在しなかったディグダグ1を思い出してしまうのです。あの面白さは、登場キャラが少なかった事により生まれた「駆け引き」が大きいのでは無いかな……と、思うのです。