ネット上で議論を仕掛ける事について

http://blog.goo.ne.jp/simauma_dx/e/689744ef043b3c1d53edbfb6e89ccb6f

基本的に全面同意。

……というかさ、私としては個人の嗜好に関する事で本人が望まない場合はわざわざ議論を仕掛ける事は無いと思うのですよ。

例えば、「ジャニーズで一番格好いいのは○○でしょー!」と主張している人に対して、「そんな事ない!△△の方が格好いいに決まっている」なんて議論を仕掛ける必要は無いと思うわけ。そんなの結論出ないんだし。

でも、そうじゃなくて、明らかに間違っている事を書いていたり、思想的にヤバイ事を書いている人に対しては相手が嫌がっていても議論を仕掛ける必要が出てくる事もあると思うのですよ。*1

だって、自分のプライベートな日記に書いているわけではなく、公共の場でみんなが見える部分に書いているんだから、それを読んだ人に悪影響や間違った知識を与えてしまうような文章を放置しておくわけにはいかないじゃない。

悪く言えばネットではどんな情報も垂れ流せるわけで、そこにフィルターとなるべきものは何も存在しない。規制をするという方法論は取れない。だったら、規制をするのではなく、言論への対抗策として、こっちの言論を武器にするしかしょうがないでしょう。




……だから、場合によっては相手が望まない場合でも議論を仕掛けなければならない事もあると思うのです。あと、追記するなら、ブログを使っている人に対しては問答無用で議論を仕掛けていいと思う。ブログってそういうもんでしょ。トラックバックだって、そういう用途の為に存在していると思うし。




さて、ここで一つの仮題。

今回、私の文章に反感を持った人がいたとします。「そんな事があるか!やっぱり相手が望んでいないのに議論を仕掛けるのは駄目だ!」……と。

そこで私が「私はこういう主張をしますが議論はお断りします。この日記に対する反論等は日記に書かないで下さい」と書いたとしたらどうなるでしょう?

「それは違う!」と思っても、議論を拒まれる事を是とするなら、反論すら出来ません。*2議論を封ずるとは、とどのつまりそういう事なのです。

極端な事を言えば「議論を拒む」という事は、相手の言論の自由を束縛する事をも意味するのです。

*1:トンでも主張は結構ネットでは多いのですよ。この間も「精神障害者と刑法」とかいうタイトルでトンでもない事をまじめに主張している人がいました。そして、そのサイトでは幸いにもコメント欄やトラックバックにて多くの良識ある方々が反論しておりました。そういう事が多々発生するネットだからこそ、無条件に「議論を望まない人に議論をふっかけるな」という主張には同意出来ないのです。

*2:ここで一つの矛盾が発生している事に気付いて頂けたでしょうか?