「押忍!闘え!応援団」レビュー

はい、昨日の予告通り、本日はニンテンドーDS用ソフト「押忍!闘え!応援団」のレビューを書こうと思います。


押忍! 闘え! 応援団

押忍! 闘え! 応援団



本当は「華麗に応援」をクリアしてから書こうと思ったのですが、この難易度はかなり強敵なので先にレビューを書こうと思います(^^;)え〜……「押忍!闘え!応援団(以下、「応援団」)」なのですが……


最高に面白いですっ!


とりあえず、今年度発売されたゲームの中では私の中でベストの作品。さて、まずはどんなゲームなのかを説明しましょう。

◆ ゲーム性 …… 。・゜・ヽ( ´◇`)ノ・゜・。

ゲーム内容ですが、いわゆる音ゲーの亜流です。ビートマニアとかDDRとかの仲間ですね。「応援団」では、下画面に音楽に合わせて的が表れるので、タイミングを合わせてその的をタッチするのが基本ルールとなります。その他にラインをなぞったりペンで渦巻きを書いたり等の操作が混ざることになります。

百聞は一見にしかず。まずは公式ページ(→ここ)の紹介ムービーを見てもらえれば、大体雰囲気が分かると思います。

このゲームが他の音ゲーと違う部分は大きく二つ。

  • 何もしなくても、メーターが減っていく。
  • ゲームにストーリーが付いている

……という事です。ストーリー?どういう事か。次の項目に続きます。

◆ ストーリー …… 。・゜・ヽ( ´◇`)ノ・゜・。

普通の音ゲーにはストーリーというものは余り無いです。それは収録曲の問題もあります。太鼓の達人にしろ、ビートマニアにしろ、現在では収録曲数は軽く50曲くらいあります。プレイヤーはその大量の曲の中から好きな曲を演奏していく事になりますが、これがストーリーモード付きで、順にクリアしていかないと自分の好きな曲が演奏出来ない……となるとストレスが溜まるでしょう。

さて、それに対して「応援団」。ニンテンドーDSで出す以上、どうしても容量の問題に当たります。現に収録曲数は全部で15曲。これでは、普通の音ゲーのシステムでは飽きるのも早い。

ところが、このソフトは収録曲の少なさを逆手に取り、見事成功しました。それが、つまり面クリア型の音ゲー音ゲーにストーリーを付け、ステージ性にして、一つのステージをクリアすると、次のステージが現れる……というシステムにしたのです*1。という事は、エンディングを見ようと思ったら、当然、全曲クリアする必要があります。

そのストーリーも意表を付く展開。応援団が困っている町の人々を応援で助けるというもの。基本的にはギャグで見ているものを笑わせてくれますが、中にはホロリと切なくなる話も……。

漫画形式で展開されて、プレイヤーのゲームプレイ次第で話が分岐していきます。ハッピーエンドを見ようと思ったら、ゲーム部分を上手くプレイしないといけないのです。もっとも、失敗した時の話も面白いので結局両方見てしまうと思いますが……。

設定とストーリーをゲーム性に見事に結びつけた好例です。

◆ 音楽 …… ( ´∀`)

収録曲は以下の15曲

このうち、「メロディー」以外は歌っているのは本人では無く、代役の人です。さて、その「メロディー」なのですが、これは2005年9月7日発売の175Rのニューシングルなのですが、発売に先駆けて今作品に収録されています。お得です(笑)

音ゲーでは、その作品によって出る音が違います。「太鼓の達人」では和太鼓、「ドンキーコンガ」ではコンガの音が出るのですが、本作品では応援団らしく、タッチをするたびに「笛と太鼓とタンバリンが混ざった音」が出ます。ようするに、応援団が応援する時に出す音ですね。例外が一曲あるのですが……*2まあ、それは置いておくとして、聞いていると本当に元気が出てきます(笑)自分が応援しているのに、何となく応援されている気分にもなれて、ちょっとお得。

◆ 難易度 …… (´Д`;)

難易度セレクトが付いています。取り合えず、難易度早見表から。

レベル 主人公 備考
気軽に応援 田中 一 最初から選択可
果敢に応援 一本木 龍太 最初から選択可
激烈に応援 百目鬼 「果敢に応援」クリアで出現
華麗に応援 チアガールズ 「激烈に応援」クリアで出現


上から簡単な順番になっています。

さて、ゲーム難易度なのですが……かなり難しいと思います。「果敢に応援」レベルでも詰まる人は詰まるかも……。

この手のゲームの鉄則として曲を知っているか知らないかで大分難易度が変わるというのがあるのですが、それを差し引いてもやっぱり難しいかと。慣れればついて行けるレベルなのですが、その慣れるまでが大変。ミスしなくても、常時メーターが減っていくのが難易度が高い一番の原因ですね。ワンミスが命取りになります。あまり画面に囚われずに曲に合わせてタッチするのが大切。

「華麗に応援」はまだ途中までしかクリアしていないのですが、多分「激烈に応援」の譜面を上下左右逆にして、タッチする的を小さくしたものだと思います。滅茶苦茶難しいです(^^;)

(追記)ただ今、「華麗に応援」の「Over The Distance」のステージをクリアしましたが、このステージの物語のオチである、ラインであの形を描く部分が「激烈」と同じだったため、単純に上下左右逆にしただけでは無いようです。

◆ グラフィック …… 。・゜・ヽ( ´◇`)ノ・゜・。

兎に角、下画面で踊る応援するポリゴン応援団が格好よすぎです。「華麗に応援」ではポリゴンチアリーダーが可愛く踊ります。どちらも、一度見れば惚れること間違いなしです。

また、上画面では漫画調のイラストが可愛くストーリー展開してくれます。3Dと2Dが融合しているのですが、全然違和感がありません。イラストもストーリーに合わせて基本的にギャグっぽい絵柄なのですが、所々で可愛い絵・かっこいい絵・切ない絵等が混ざってきます。この原画担当の人は絵柄の幅が広いですね。

◆ 総評 …… 。・゜・ヽ( ´◇`)ノ・゜・。

私の中の今年度、最優秀ゲーム候補。DSを持っているなら四の五の言わずに兎に角買えっ!……と言い切ってしまいましょう。荒削りではあるものの、プレイヤーを楽しませるという事にかけてこのゲームの右に出るものはそうそうありません。遊んでこんなに楽しい気分になれたゲームは久々です。

音ゲーは今でこそ、難易度の異様な上昇に伴ってプレイ人口が縮小しましたが、元々は誰にでもプレイ出来る間口の広さが受けた理由の一つだと思います。音楽に合わせてボタンを押すだけという簡単操作が楽しかった。

「応援団」はその間口をさらに広げるのに成功しているように思います。応援団が繰り広げるドタバタ劇は眺めているだけで楽しいし、続きが気になるからついプレイしてしまいます。あんまり好きじゃない曲でも、ストーリーが付くことで楽しんでプレイ出来ます。

誰にでも簡単にプレイ出来る操作方法。だけど、歯ごたえのある難易度。さらに、プレイを盛り上げるストーリー……と、多くの人が楽しめる仕様になっています。興味が少しでもある方は是非プレイしてみて下さい。絶対に損はしません。

*1:実際は、3〜4曲毎のブロックに分かれています。

*2:「Over The Distance」の曲のステージ。どうして例外なのかは実際にプレイして確かめて下さい。このステージが「応援団」の評価を上げるのに一役買っている事が実感出来ます。