「flutter of birds II 〜天使たちの翼〜」レビュー

積みゲー一個クリア。「flutter of birds II」です。そんなわけで、大人な人は、「続きを読む」をクリックして下さい。




flutter of birds 2 ~天使たちの翼~

flutter of birds 2 ~天使たちの翼~


……おや?Amazonの方には画像がありませんね(汗)どんなグラフィックか知りたい人は、公式ページの作品紹介をご覧下さい。但し、音楽が鳴るので、気になる人はすぐに画面上部の「BGM Off」をクリック(笑)

http://www.silkys.jp/html/game/birds2.html(作品紹介ページ)

リンクから直接飛ぶと弾かれてしまうので、上記URLをアドレス欄にコピー&ペーストして飛んで下さい(^^;)

◆ ストーリー …… 。・゜・ヽ( ´◇`)ノ・゜・。

それでは、まずはあらすじから紹介しましょう。

白く雪が積もる町「倉町」――
そこは昔、イギリス人の父と日本人の母との間に生まれたハーフである主人公「進矢」の父と母が出会い、そして結ばれた地でもあった。
「進矢」は、おばである「美蔓」が修道女を勤める教会に世話になりながら、この町で様々な女のコと出会い、そして生涯、忘れられない想いでを築いてゆく……。

……以上、公式ページより。あらすじだけ見ると、かなりベタな設定なのですが(笑)中々良く出来ていたお話でした。

舞台は昔の日本。恐らく、大正時代前後と思われます。そんな時代に日本の田舎町に訪れた主人公の進矢・シンクレア。彼は、何故か時々「矢の軌跡」が見える事があります。矢の軌跡……それは言い換えれば、過去の道筋。放たれた矢が残した過去の残像。一見、何の役にも立たない能力に思えるこの能力が引き起こす“奇跡”とは……?



え〜……基本的に「泣きゲー」ですね。プレイヤーを泣かせようというシナリオライターの意思を感じます(笑)でも、お話は中々の出来です。キャラによってはホロリとするシーンも多々あり。他の泣きゲーと比較しても、レベルの高いほうなのではないかと思います

ただ、この物語全体に言える事なのですが、物語の展開が急すぎます。特に起承転結で言えば、「転」以降が物凄い速さでシナリオ展開します。まあ、テレビドラマなんかでそういう展開の速い話に慣れている人ならあまり違和感を感じないかもしれませんが……。ちょっとイキナリ過ぎるんじゃないかな?と思う所が結構ありました(^^;

◆ グラフィック …… ヾ(〃^∇^)ノ

原画担当は竹井正樹氏。私は18歳になる以前から(ぴー)していた腐れなので(死)竹井氏には結構特別な思い入れがあるのですよ。PC9801シリーズ*1で発売された「同級生」とか「ドラゴンナイト4」とかの絵を見て当時衝撃を受けました。何て、美しい絵を描かれるのだろう……と。画集まで買いましたよ(笑)

で、そんなわけなので、インターネットが普及し、美しい絵を描かれる方に触れる機会が急激に増えた現在でも、どうしても贔屓目に見てしまうのですが……美しい絵だと思います(笑)若干目が大きいロリキャラなのがちょっと違和感ありますが……。

上記、公式ページでサンプル画像も多数見られるので、確認してみるのもいいでしょう。

◆ 音楽 …… 。・゜・ヽ( ´◇`)ノ・゜・。

凄くいいですっ!今年プレイしたゲームの中では、今のところベスト。

どこかノスタルジックな音楽は、静かな曲あり、心弾む曲あり、コミカルタッチの曲あり……と、バラエティに富んでいます。どの曲も完成度が高い。特別、独創性に飛んでいるというわけでは無いのですが、聞いていると暖かい気持ちになれる曲が多いです。

また、物語の核心の部分で流れる挿入歌はずるいです(笑)あまりにもドンピシャなタイミングでドンピシャな音楽が流れてくる。ストーリーも良いですが、このゲームに関してはそれ以上に音楽で泣かされているような気がします。音楽の使い方が非常に上手いゲーム。

個人的お気に入りは上記挿入歌の他に、オルガン・ソロの「時の雫」、メロディーラインがとても美しい「ほほえみ」、お笑いシーンで流れるけれど実は曲もアップテンポで中々いい「空を仰いで」、メインキャラ曲の中ではこの曲がコミカルで一番好きかな……「成美のテーマ」等。他の曲もいい曲が多いです。お勧め。

◆ えちぃ …… ( ´∀`)

う〜ん……まあ、普通かな。モザイクはかなり大きめ。キャラによってはちょっと強引に思える展開あり……まあ、この辺はこの手のゲームではお約束という事で。基本的に1キャラ1H。

昔の日本が舞台という事で、下着にはズロースを履いている女の子、多し。でも、ズロース姿の女の子……結構、可愛いな(笑)新たな萌え市場の誕生??

お勧め属性……「ズロース」「処女」「ロリ」

◆ 総評 …… 。・゜・ヽ( ´◇`)ノ・゜・。

泣きゲーとして、中々のレベルの作品です。最近、当たりの泣きゲーに当たってないなぁ……という人は買って損はしないと思います。

文中で触れなかった項目で言うと……まず、声優。どのキャラの人も上手いです。泣きゲーなので、声優の実力が低いと台無しになってしまうのですが、今作に関してはどのキャラの声優さんも平均して上手いですね。物語の盛り上げ方を分かっています。個人的ベスト声優賞はナツメおばば(笑)単なるサブキャラだと思っていたら、キャラによっては重要なポジションである事があって、そのシーンでのナツメおばばの語りが切なすぎます。

あと、変わった所としては、おまけ項目に「アルバム」というのがあって、これを選ぶと、年をとった主人公とヒロインがアルバムを見ながら過去を振り返って、当時の事を懐かしむというのがあるのです。アルバムに収められている写真は、当然ゲーム中のイベントシーンCG。ミニストーリーになっていて、中々面白かったです。

システムに関しては、平均的。セーブが各キャラごとにスロット分けされているのが便利ですね。既読スキップも早くて快適。

ややストーリー展開が急すぎる所さえ目を瞑れば、中々の良作だと思います。現在は結構安価で手に入ると思うので、機会があればプレイしてみて下さい(^^)

*1:NECが出していたパソコン。4096色中16色を同時発色出来た。ウィンドウズが普及する以前は、日本のパソコンのシェアはこのシリーズが独走していた。