例の事件

私、ちょうど、先週「バトロワII」のDVD見た所なんですよ(爆)

私は表現の技法に制限をかけるのには大反対の人間だ。それも、目的がどうであれ自由であるべきだと思っている。なので、残酷描写だろうと、エロ描写だろうと存在して構わないと思っている。しかし、だからこそレーティング、年齢制限の制度はしっかりしなくては駄目なのだ*1

「バトルロワイヤル」は表現技法として有りだ。しかし、小学生が見ていい類のものではない。そして、その為に態々R指定というレーティングがされているのだ。

ネット日記やニュースを見てもバトロワの存在そのものを問題視しているものばかり。「こういう映画の存在は良くない」とメディアが言えば「いや、寧ろ少女の異常性がこういう映画を引き付けた」と反論する日記あり。「事件の背景にこれらの作品の影響があるのは明らか」という人いれば「数え切れない程の小学生がこういう作品に触れている」という人あり。

え〜……どれも正しいです。そもそも理由がどれか一つなんて単純な筈が無い。それぞれの要素が複合してしている。そして、その要素の一つの中に「バトロワ」が入っているのも間違いないと思います。何せあの映画は事件と同じように首が切れて血を吹き出して死んでいくシーンが多い(特にIIは)

しかし、問題なのはその作品の存在そのものよりもその作品を受け入れられる精神的成熟が出来ていない人間に見せる行為にあるのではないでしょうか?

この点、日本はどの業界もこれらの問題に対応しきれてない。レンタル屋の店員は多分バイトだろうから、いくら見かけが幼くても姉のカードで借りに来た客に断れなかっただろうし、そもそもバイトでトラブルに巻き込まれるのは御免だという人が多い。また、最近は見かけだけでは年齢の判断が付かない子供も多い。

この事件を機にこのへんのレーティングの整備をもっとして欲しい……とは思うものの、また作品の存在に終始した議論だけで終わってしまいそうな予感。

*1:ついでに言うと、煙草やお酒の制限もあって無いようなものだと思う。