「アリスの館7」レビュー

はい、予告通り今回は「アリスの館7」をレビュー。大人な方は「続きを読む」をクリック。


アリスの館 7

アリスの館 7

あら……?Amazonに画像がアップされていませんね。パッケージ画像はこちら

この作品はオムニバス形式*1なので、それぞれの作品別にレビューしようと思います。

「鈴宮刑務娼館」(ADV)

舞台設定がいいです。簡単に説明すると「近未来、犯罪者が増加したために政府が出した政策は「民間に刑務所を委託させる」というものでした。民間企業は安価な労働力を、政府は刑務所の不足を補う事が出来るという事ですがはたして……」という感じです。

舞台設定からしてダークなイメージが漂いますが、その意に反さず内容もダーク。よって人によっては拒否反応が出るかもしれません。

ただ、文章はリズム良く、長さも短編な為、最後までダレずにプレイ出来ました。中々シナリオも面白かったです。内容を考えると短編なのが惜しいかな。長編でも大丈夫な懐の深さを持っていると思いました。寧ろ、短編にしたため結末が収束してしまった印象が否めません。一応、各キャラ毎にエンドは存在するのですが、メインヒロイン以外はとってつけたようなエンドというか、あくまでサブキャラとしてのエンドしか存在していないのです。さゆりや麗華とのハッピーエンドとか見たかったかも。

あと、二人のキャラに用意されているバッドエンドは強烈です。最近、ダークな雰囲気のゲームをしていなかったので久々にちょっと引いた(^^;)興味本位で覗かないのが吉。

原画担当はちょも山さん。ちょも山さんの絵は肉感的でエッチだと思います(^^;)あ、エチィも結構濃いです。推奨属性は「陵辱」「SM」「ロリ」「眼鏡っ娘」「お漏らし」「レズ」。

「しまいま」(ADV)

萌えゲー。美人姉妹は実は人間と淫魔のハーフなのですが、その秘密を知ってしまった主人公は果たして……という感じの話です。

らぶらぶであまあまなほのぼのストーリー。ショートケーキに砂糖山盛り持ったような(笑)そんなわけで存分に萌える事が出来ると思います。キャラクターも個性的で可愛い娘が勢ぞろい。ちょっと話が長いかな……途中、中だるみしてしまうかも。

スタッフコーナーでも出てましたが、実は遊馬くんが一番の淫魔では無いかと(笑)あ、遊馬の発音が尻上がり(「カレシ」と同じ発音)なのがちょっと違和感。私的にはアクセントは「あ」について欲しかったな。

原画担当はむつみまさとさん。……今回の絵は、ちょっと手足が細すぎるような気がしました(特に立ち絵)エチィ推奨属性は「姉」「妹」「幼馴染」「ふたなり」「レズ」「萌え」「お漏らし」「巨乳」

DUNGEONS&DOLLS」(RPG

うちの日記でも何回かリプレイを書いた「D&D」です。やり込み系RPG。面白いし、はまれますが、ただ一つの問題が私がやり込み系のゲームと相性が悪いという事です(汗)RPGとかでもそうですが、2週目をプレイしたり、レベルマックスまで上げたりのような「やり込み」が兎に角苦手。飽きてくるのです(汗)同じストーリーをもう一回繰りかえすとか時間を無駄使いしているような気がして(汗)

そんなわけで、現在地下100階近くで停滞中。作業がルーチンワークになると、「極めよう」という思いが弱いプレイヤーにはちと辛い。

ただ、逆に「やり込み」ゲーが好きな人には神ゲーになるくらいのポテンシャルはあると思います。

「Alice Sound Collection VII 〜re_birth〜」(サウンドトラック)

今までのアリスの曲のアレンジCD。いいですね〜!濃い曲が沢山詰まってます(笑)特に気になった曲(ヴォーカル曲)を中心に感想を。

Big Bang Age
大番長」より。サビの部分が兎に角いい!ピアノパートがいい味出しています。個人的に今回の収録曲の中では1〜2位を争う出来。
Over Beat
エスカレイヤー」より。大幅なアレンジが加えられていますが(特にBメロ)、正直な所、私は原曲の方が好きです(^^;)今回のアレンジは「パンチ力」が弱くなったなぁという印象。これは例えばサビの部分もそうですが、メロディーがアレンジによって最後の部分が収束してしまっているからかと。あとユーロビートっぽいアレンジでノリは良くなったけどメリハリが薄くなった印象。
Blue Planet
ウルトラ魔法少女まなな」より。この曲のみ、アレンジ無し。ヴォーカルの方の力不足が少し気になります。声質も(^^;)。サビの部分の盛り上がりが少ないので、地味な印象。サビはもっと音を重ねてもいいかと思いました。
A night comes!
夜が来る!」より。この曲もいい!アレンジも原曲に比べて跳ねるようなリズムに変更されていますが、結構しっくりきます。キーも原曲より高いのですが、にも関わらず音の厚みが原曲より厚い気がします。個人的に今回の収録曲の中では1〜2位を争う出来。
Dash!To Truth
大番長」より。原曲より若干テンポ遅い?(今、手元に「大番長」が無いので確かめられない)方向性は変えずに原曲よりも色々遊びを詰め込んだというイメージ。もう少しアップテンポでも良かったかも。
Square of the moon
夜が来る!」より。ヴォーカルが「Blue Planet」と同じ方なのですが、声質的にこっちの曲の方がマッチしていると思いました。綺麗なアレンジなのですが……何か物足りない気も。

「もろもろ」(その他)

色々詰まっています。内容のレベルも様々。が、一つだけ言うなら全てを別個にインストールさせるのは止めて下さい(涙)まだ、上記3本のようにボリュームがあるゲームならまだしも、ミニゲームレベルで個別にインストールして、個別にアンインストールするのは非常に面倒くさいです。「もろもろ」のコーナーは一つにしてインストールさせて欲しかったです。スタッフコーナーもインストールしないと駄目なのも嫌。DVDから直接起動でええやん。

……という感じでしたが、最後の「もろもろ」は兎も角、ゲーム3本とサントラCDはどれも個別の作品として成り立つ程レベルが高いです。お買い得感十分!買って損はしないと思います。

次のレビューは「ひぐらしのなく頃に」か「Ever17」(←やっと入手出来た!Kさん有り難う!)になる予定です。

*1:一つのパッケージの中に複数のソフトが入っている