後道

ほぼ日刊イトイ新聞より。カレー作成の話の中での糸井さんのコメントから。強調は霜月による。

ぼく自身のつくったカレーで、自分のことがわかりました。

料理の文法や、カレーの定石をわかっていないせいで、力まかせにひたすらに努力している。これだけいろいろやったんだからおいしいはずだ、という無我夢中にバットを振りまわすような料理でした。

おいしくなるようなことを屋上屋的に重ねたわけだから、おいしくできるのは当然なのですが、「やったことのうちの、どこがよかったのか?」について、検討しようがないわけです

つまりは、改良も改善も、進歩もしようがない。

別に料理に限った話じゃ無いですよね。仕事にしろ、遊びにしろ、勉強にしろただ我武者羅に進んでいるだけでは進歩しない。時には後ろを振り向く事がとても大切なわけで。振り返って初めて気付く事も多いわけで。

カレー作りの話しながら人生哲学も感じる奥が深い話でした。