Poser

Poser

画像は私が持っているVer.4のもの。最新バージョンのVer.5は若干インターフェイスが違うかも。

ゆいさんの所の1月16日の日記を受けてPoserの事なんかを書いてみる。

Poserは対費用を考えるとイマイチお勧めしにくいです(^^;)私が買ったのが去年の頭で4万8千円だったかいな……普通のポーズカタログが一冊2千円くらいだとしても20冊以上買える値段がします。

ただ、Poserには必要な人にとってそれを補う程魅力的な機能が多々あります。具体的には、

  • 自分の好きな性別・年齢層・服装で好きなポーズが作れる。
  • 光源などのテストも出来る。
  • フォトレタッチ用の素材としてそのまま流用出来る。

……という所です。

一番目に関しては一番大きいのは、モデルさんがポーズを取りにくい「複雑な姿勢」や「動きの一瞬を捉えたポーズ」や「カメラマンが撮影しにくいアングル」からのポーズも簡単に作れる事が大きいです。今回例に出した画像なんかもそうですが、こういったポーズを実際に写真に撮ろうと思ったら「体が柔らかい人がバク転をして着地する瞬間にカメラマンが極間近で地面すれすれのローアングルから撮影」しなければならないわけで、中々難しい。そういった構図も簡単に作れるのが利点の一つです。

二番目に関しては、このソフトは光源も自由自在に操れるので、光のチェックがしやすいという事です。「右下から青い光を当てて、左上から赤い光をあてて、真下から白色の光を当てた時の様子を見たい」というような事も簡単に実験出来ます。

三番目に関しては実際に画像の例を見てもらった方が早いでしょう。山本里士さんが「Photoshop技芸全書」という本の中で実際にPoserで作ったキャラを利用してイラストを作成するまでの過程が載っているのですが、ご本人のページにもその作例で作った画像が展示してありました。これです。

http://www.masterpiece-jp.com/di_34.html

このイラスト、女性の肉体部分はこのPoserで作ったボディーを使用されています。(氏のホームページにはこの他にもPoserを利用して作成されたと思われる作品が多数展示されています。また山本さんの他にも素材の一つとしてPoserレンダリングした人物を利用しておられる方も多数います。Poser側もこれらの利用方法を弁えて、人物以外の部分を透明化して画像の遣り取りが出来るようになっています)このように、使い方によってはフォトレタッチの素材としても利用出来ます。

……そういえば、私も昔、JPUGの旧展示室にPoserPSPで作った実験的な作品を投稿した事があったっけ(^^;)あれも見栄えは兎も角、作るのは楽しかったです。

そんなわけで、使いこなせる人が使えば物凄く有意義なツールになります……が、逆に言えば単に構図を参考にするためにしか使わないのなら、この値段は……とも思うわけで(^^;)買ったことはないので知らないのですがポーズ参照の為なら可動式人形?(ポージングの参考にするため、間接が自在に動く人形)を購入するという手の方がお徳かも……とも思えます(^^;)

そんなわけで、使用用途も考えてご購入の参考にでもして頂ければ。



ついでなので「Photoshop技芸全書」へのAmazonリンクも貼っておこうかな。少し古い本ですが、読み物として中々面白かったですよ。ただし、初心者には少々難しい内容かも……。