「プレイやん」

http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20041215/nintendo.htm


……なんてバカバカしい商品なんだ〜(大笑い)これは褒め言葉。最近の任天堂はいい意味でジョークの効いた商品が多いと思う。

正直、PSPの動画再生機能というのはお客に対する請求力が強いと思うのですよ。ニンテンドーDSは純粋なゲーム機であって、ゲーム機且つ家電であるPSPにはその点でアドバンテージがある。

惜しいことに、PSPは生産が間に合わず数が確保出来ない上に初期不良&本体の作りが雑というある意味自爆っぽい行動で少しピンチな訳ですが、あの機能をこの値段で出したPSPは数が確保出来、且つ、本体の作りを万全にしていればNDSより有利に戦えていた可能性もあります。

ソニーも、来年以降製品とサポートが安定すればシェアを伸ばすことが十分可能。それくらいPSPの潜在能力は高いと思うのです。実際、私も製品が安定したら買うかもしれないし(ただ、特にボタン関係に不具合報告が多い現状は様子見の一手)

で、そこに任天堂がどういう戦略で行くか……と思ったら、これが価格5,000円程のGBASPで使えるおもちゃのような動画再生装置GBASPのチープな画面で動画と音楽。本当に、おもちゃですよ……それも、ワザと狙って作ったおもちゃ。DS専用じゃなくてGBASP対応にした事からも感じるのですが、私は、この製品は任天堂はあくまでマルチメディアを意識した物では無くておもちゃの延長として作っていると思うのです。だけど、そこが素晴らしい。

詳しい仕様がまだ確定されていないのですが、デコーダには、Broadcom(Alphamosaic)の「VC01PXX-ES2」を採用する事が決定されています。このデコーダは対応形式が多くて、例えばビデオでは「MPEG4、MPEG1、MPEG2、H264、H263、WMV」に対応。もちろん「プレイやん」の仕様によっては使えない形式もあるのでしょうが、MPEG2やWMVが使えると物凄く動画が用意にやりとり出来ます。それがポケットサイズのGBASPの中に入る。当然、GBASPだから画像の質は対した事は無いでしょう。画面小さいし(^^;)でも、本格的に見るんじゃなくてネタで使うには逆にGBASPで十分な表現が出来ます。

といっても、これが万人受けするかと言うと決してそんな事も無いと思うわけで(^^;)事実、任天堂も一般流通じゃなくてネット通販限定で売り出すあたり、そんなに売るつもりが無いのかもしれません。あくまで「GBASPでこんな使いかたも出来るよ〜」というデモンストレーション的な意味合いが強いのかも。

あ〜。これが1万円以上する本格的な動画再生機だったら、即、「こんなのイラナイ。っていうかそこまでするくらいならPSP買う」という結論になるのですが、5,000円のチープな仕様、しかもDSじゃなくてコンパクトなGBASP用のハードなあたりが私の心を微妙に刺激。動画再生機じゃなくて、動画を使うおもちゃとして凄く欲しいです。

もう、任天堂の策略にドンぴしゃりとハマッテルなぁ……