「ICO(PlayStation2 the Best)」レビュー

ICO PlayStation 2 the Best

この人の手を離さない。
 僕の魂ごと離してしまう気がするから。

(「ICO」裏パッケージより)

……やべっ。世界観が危険なくらいジャストミートなゲームです。もう少しでクリアしそうなので、クリアしたら詳細なレビューを。簡単なあらすじはこんな感じです。

「角の生えた子どもは生け贄にならなければいけない」。そんな掟のある村に生まれたイコには2本の角が生えていた。ある年、イコは村の神官に連れられ、孤島にそびえ立つ城にいけにえとして捧げられた。彼はじっと静かに目を閉じていた。だが、突然起こった地震によってイコは閉じこめられていたカプセルから脱出し、城の中で自由の身となる。さまよい歩くうち、1人の少女と出会った。言葉の通じない2人。でもイコはそっと彼女に手を差し出す。「一緒に城から脱出しよう」。そこからイコと少女の冒険が始まった。

Amazon レビューより。詳細は上の画像をクリックしてちょ)

美しく丁寧に作りこまれたグラフィック。ほぼメッセージレスながら心に直に語りかけてくる感動。少年と少女が手を繋ぐ……そのアクションをこれ程効果的に使うゲームは先にも後にもこのゲームくらいでしょう。手を繋いだ時のコントローラーの振動が暖かい。情緒溢れる画面はとてもリアルで、城壁の淵に立って何もせずに風だけが舞う壮大な世界を眺めている、これだけでも幸せ。

AVGが好きでPS2を持っているなら是非っ!ベスト版だから価格も安く(定価1,800円、実売1,500円〜1,600円くらい)この値段でこの感動が味わえるならお得です!かの宮部みゆき氏がこのゲームをプレイして感動し、同名の小説(「ICO−霧の城−」)を書き上げたというのも納得の話です。っていうか、宮部みゆきさんの小説版も買ってこよっと。

……次回絵はICOの絵になるかも。どれだけお気に入りになっとんねん(<私)。